3つのポリシー

入学者受入れの方針(アドミッションポリシー)

教育学部では、子どもの心身の発達や学びを支える教育の充実、確かな学力の形成、小学校段階での英語教育の充実、科学的思考力の育成、ICT を利活用した教育の充実など、複雑で多様な地域の数多くの教育課題に対応できる高度な指導力を身につけた教員の養成を目指します。各コースの目的と求める学生像は以下の通りです。

幼小連携教育コースのアドミッションポリシー

現在の家庭・学校・地域が抱える教育的課題を解決するための教育学や心理学、幼児教育、特別支援教育の専門的知識を身につけ、幼児期から児童期にかけての子どもたちの心身の発達や学びを支えるための教育能力をもった教員を養成します。そのために、以下に示すような学生を求めています。

  1. 小学校の全教科に関する学習と、心理学・教育学・幼児教育の学習や特別支援教育の学習に意欲を持って取り組める人
  2. 幅広い基礎的学力や技能を備え、家庭・学校・地域が抱える教育的課題や子どもたちの心身の発達、学びを支える教育について関心を持ち、幼稚園、認定こども園、小学校、または特別支援学校の教員を目指す人

幼小連携教育コースで学ぶために必要な能力や適性等および入学志願者に求める高等学校等での学習の取り組み

高等学校で履修する全ての教科・科目について、基礎的な知識を幅広く学習し、自分の考えを分かり易く文章や口頭で表現できることが必要です。将来、教師として活躍するためには、教職についての意欲と関心を培い、幼児教育や初等教育、特別支援教育をめぐる諸問題に対して強い関心を持つことが必要です。大学入学前にボランティア活動や学校内外での諸活動など、将来教師になるにあたって糧となるような何らかの実践を経験できる機会があれば積極的に挑戦することを期待します。

小中連携教育コースのアドミッションポリシー

小学校から中学校までの9年間を一体としてとらえて、児童生徒の学習意欲を高め、学力を向上させていくための指導法や教材について学び、充実した教育実習を各学年で行うことにより、高度な教育実践力をもった教員を養成します。そのために、以下に示すような学生を求めています。

  1. 小学校の全教科に関する学習と、中学校のいずれかの教科の学習に意欲を持って取り組める人
  2. 幅広い基礎的学力や技能を備え、小学校から中学校への教育の接続の問題や各教科の教育について関心を持ち、小学校、中学校、小中一貫校の教員を目指す人

小中連携教育コースで学ぶために必要な能力や適性等および入学志願者に求める高等学校等での学習の取り組み

文系、理系に偏らず、高等学校で履修する全ての教科・科目について、基礎的な知識を幅広く学習し、自分の考えを分かり易く文章や口頭で表現できることが必要です。なお、技能が重要視される教科については、基礎的な技量をあわせて修得しておくことが求められます。将来、小学校や中学校などの教師として活躍するためには、初等教育や中等教育をめぐる諸問題に対して幅広い視野と強い関心を持ち、読書などを通して自分自身で考えておくことが必要です。大学入学前にボランティア活動や学校内外での諸活動など、教育に関わる何らかの実践を経験できる機会があれば、積極的に挑戦することを期待します。

入学者選抜の基本方針

入学者選抜は、一般入試と特別入試の2つに分けて実施します。

一般入試は、大学入試センター試験と個別学力検査により、大学における学習に必要な一定の基礎学力を有しているかを評価します。個別学力検査は、前期日程においては、外国語(英語)を必須とし、これに国語または数学(コース等により異なる)を加えた2教科の学力検査を行います。後期日程においては、外国語(英語)と小論文を課し、基礎学力とともに関係分野の関心や論理的思考力についても評価します。また、小中連携教育コースにおいて「理系型」入試を導入し、高校の理系クラスからも受験しやすい学力検査を行います。

特別入試は、多様な能力や資質を有し、本学部での学習に意欲的な入学希望者を対象に実施します。推薦入試 I、推薦入試 I(佐賀県枠)、AO入試の3つの入試区分により選考を行い、理系、文系、実技系の分野において、当該教科等の教員に必要な基礎学力や適性を有しているかを評価します。また、私費外国人留学生試験も実施します。推薦入試 I(特別支援教育専攻と初等教育主免専攻)、AO入試(中等教育主免専攻)においては、教師としての適正、意欲、志望動機、基礎学力を評価するとともに、特定分野における意欲、適正、技能等を有したリーダー的学生を選抜するために実施します。

推薦入試 I(佐賀県枠)は、佐賀県教育委員会と連携して選考を行い、将来佐賀県の教員(主として小学校教員)として活躍を期待できる意欲、資質、適性等を有しているかを評価します。

高等学校段階で修得すべき内容・水準

高等学校で履修するすべての教科・科目について、基礎的な知識を偏りなく身につけており、自分の考えを分かり易く文章や口頭で表現できることが必要です。実技検査を実施している選修においては、当該分野における基礎的な技量を修得しておくことを求めます。

学位授与の方針(ディプロマポリシー)

佐賀大学の学士力を踏まえるとともに、上記の本学部の教育目的に照らして、学生が身につけるべき以下の具体的な学習成果の達成を学位授与の方針とする。また、学則の定める所定の単位を修得した者には、教授会の議を経て、学長が卒業を認定し、学位記を授与する。

1.基礎的な知識と技能

  1. 市民社会の一員として共通に求められる基礎的な知識と技能に関する授業科目を履修・学修し、様々な学問分野(自然、文化、社会)における基本概念や思考方法を理解し、現代社会の諸問題、とりわけ教育や子どもに関わる諸問題について、自らの力で合理的かつ論理的に推論し判断することができる。
  2. グローバル社会の一員として思考し活動するための技能に関する授業科目を履修・学修し、日 本語及び英語による文書と会話を通じて、他者の意思を的確に理解するとともに、自らの意思を表現し、他者から理解を得られるようなコミュニケーシヨン・スキルを身につけている。また、ICT(情報通信技術)を活用して多様な情報を収集し、その真正性を分析・判断するとともに、その情報をモラルに則って適切かつ効果的に活用・管理することができる。
  3. 教育分野に必要とされる基礎的な知識・技能に関する授業科目を履修・学修し、学校教育のしくみ、児童生徒のこころと発達、障害のある児童等への支援、教科内容や教育方法について、その基本的な概念や原理を理解して説明することができ、幅広く体系的に知識と技能を身につけている。

2.課題発見・解決能力

  1. 現代的課題を見出し、解決の方法を探る能力に関する授業科目を履修・学修し、実践演習型や問題解決型の学習を通して、いじめや不登校、児童虐待や子どもの貧困、子どもたちの情報モラル不足や理数離れなど、複雑化している現代の子どもをめぐる諸問題について関心をもち、それらの諸問題をその社会的・歴史的・心理的な背景や要因まで含めて多面的に考察して理解し、解決に必要な情報を収集し分析することができる。
  2. 教育のプロフェッショナルとして課題を発見し解決する能力に関する授業科目を履修・学修し、教育実習等において授業・指導の実践経験を積み、学校教育及び各教科の教育課題を発見し、当該分野の基礎的な知識と技法を応用して、その課題解決に取り組むことができる。
  3. 教育分野の課題発見につながる協調性と指導力に関する授業科目を履修・学修し、種々の教育実践の経験を積み、学校教育における諸課題の解決のために他の教員と協調して行動し、子どもたちに対する指導力などを身につけ実践できる。

3.個人と社会の持続的発展を支える力

  1. 多様な文化と価値観を理解し共生に向かう力に関する授業科目を履修・学修し、平和が達成され、 自然環境や社会的弱者にも配慮された社会を実現するため、自分自身が、各地域・各民族などの歴史や文化、伝統の違いを踏まえ、自己と同時に他者の立場に立って物事を考えることができるとともに、教育者として、そのような多角的思考や寛容の精神の重要性を、次代を担う子どもたちに対しても伝えることができる。
  2. 地域や社会への参画力と主体的に学び行動する力に関する授業科目を履修・学修し、地域や社会における学校教育や現代の子どもをめぐる様々な問題に関心を向け、自らの目標をもって主体的に学習する習慣を身につけている。また、そうした諸問題に的確に対応するため、継続的に自己研鑽に励む意欲と態度を備え、地域や社会における自らの役割を積極的に果たしうる。
  3. 高い倫理観と社会的責任感に関する授業科目を履修・学修し、 高い倫理観と豊かな人間性を育み、 教育者(教員)としての責務を自覚して、自己の能力を地域や社会に還元する強い志をもち、社会人としての規範に従って行動できるとともに、教育者(教員)として社会の健全な維持発展に主体的に寄与しようとする姿勢を身につけている。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラムポリシー)

上記の教育方針(学位授与の方針)を具現化するために、以下の方針に基づいて教育課程を編成し、教育を実施する。

1.教育課程の編成

  1. 効果的に学習成果を上げるために、教養教育科日と専門教育科目を順次的・体系的に配置した4年一貫の教育課程を編成する。
  2. 教養教育については、各分野に対応した以下の科目を配置する。
    • 基礎的な知識と技能の分野
      1. 教養教育において市民社会の一員として必要となる基礎的な知識・技能に関する授業科目として、基本教養科目の自然科学と技術の分野、文化の分野及び現代社会の分野(芸術・スポーツを含む。)を、必修及び選択必修として幅広く履修できるように配置する。
      2. 教養教育において、市民社会の一員として思考し活動するために必要な技能に関する授業科目として、外国語科目及び情報リテラシー科目を、初年次から必修及び選択必修として幅広く履修できるように配置し、基礎的な汎用技能を修得した上で、 専門課程における応用へと発展的な学習につなげる。
    • 課題発見・解決能力の分野
      • 教養教育において、様々な課題を探求し、少人数クラスでの検討を通じて解決の道を探るための授業科日として、初年次の必修として配置する(大学入門科目I)。また、現代的な課題を発見・探求し、問題解決につながる協調性と指導力を身につけさせるための科目を、選択必修として配置する(インターフェース科目)。
    • 個人と社会の持続的発展を支える力の分野
      • 教養教育において、多様な文化と価値観を理解し共生に向かう力、持続的な学習力と社会への参画力及び高い倫理観と社会的責任感に関する授業科目を、選択必修として履修できるように配置する(インターフェース科日)。
    • その他の分野
      • 教養教育において、教育職員免許状の取得のために特に必要な授業科目(教育職員免許法施行規則第66条の6関係)のうち体育実技について、必修として履修できるように共通教職科目を配置する。
  3. 専門教育科目については:教員として必要とされる体系的な知識や技能の修得を目的として、各分野に対応した以下の科目を配置する。
    • 基礎的な知識と技能
      1. 市民社会の一員として思考し活動するための技能に関する授業科目、とりわけ将来のグローバル人材を育成する教員に必要な英語コミュニケーション能力に関わる授業科目として、学部・課程共通科目(小学校英語活動、小学校英語内容論)を配置する。
      2. 教育分野に必要とされる基礎的な知識・技能に関する授業科目として、コース共通科日(各コースの趣旨・特色を活かすため、当該コースに所属する学生全員が専門の素養として共通に修めておくべき学力を育てるための科目)を配置する。また、教科又は教職に関する科目(教育実践フィールド演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ等)や教育実習、教職実践演習を配置する。
    • 課題発見・解決能力の分野
      1. 教育のプロフェッショナルとして課題を発見し解決する能力に関する授業科日として、教科又は教職に関する科目、教科に関する科日、教職に関する科日、幼小発達教育に関する科目:特別支援教育に関する科目など、教育学の基礎的な知識・理論、各科目の教科内容やその学習指導方法、障害のある幼児・児童・生徒に対する教育、並びに幼児教育・小学校教育・中学校教育の各教育段階のあいだの円滑な接続や連携に関わる科目を配置する(これらは、教育職員免許を取得するために必要な科日でもある)。また、本学部における4年間にわたる学修の集大成として、学生各自が指導教員と相談の上定めたテーマにつき、 4年次の1年間を通じて研究に取り組むものとして、卒業研究を配置する。
      2. 教育分野の課題発見につながる協調性と指導力に関する授業科日として、教科又は教職に関する科目(教育実践フィールド演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)や教育実習を配置する。
    • 個人と社会の持続的発展を支える力の分野
      1. 多様な文化と価値観を理解し共生に向かう力に関する授業科目として、全学部の専門教育科日の中から各自の興味関心にしたがって選択できる科日として、自由選択科目を配置する。また、卒業研究を配置する。
      2. 地域や社会への参画力と主体的に学び行動する力に関する授業科日として、教科又は教職に関する科目や教育実習、介護等体験、教職実践演習を配置する。
      3. 高い倫理観と社会的責任感に関する授業科日として、教科又は教職に関する科目や教職実践演習などを配置する。

2.教育の実施体制

  1. 授業科目の教育内容ごとに、その分野の授業を行うのに適した専門性を有する教員が講義を担当するように、各担当教員を配置する。
  2. 順序立てて体系的な知識や理論、 技法を学べるように、 授業科目の学年配当などを工夫するとともに、 教員同士で相互に連携して担当科目間の有機的連関(一貫性)を保つ。

3.教育・指導の方法

  1. 講義のほか、実験、実技・実習及びフィールドワークによる実証的・実践的学習や体験学習をバランスよく組み合わせて学習効果を高める。
  2. 学生が自主的学習と問題解決法を修得していくことを目指して、ディスカッションやプレゼオーションなどを取り入れた授業(アクティブ・ラマニング)を積極的に行う。
  3. 少人数の学生グループごとに指導教員(チューター)を配置し、 きめ細やかな履修指導や学習支援を行う。
  4. 初年次より学校体験を取り入れ、体系的・段階的に指導する科目(教育実践フィールド演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)を導入し、教員としての資質向上を促進する。

4.成績の評価

  1. 各授業科目につき、 その授業内容や到達目標、 成績の評価方法と評価基準を、 シラバス等を通じて学生に公開・周知し、「佐賀大学成績判定等に関する規程」に基づき公正で厳格な成績評価を行う。
  2. 必修科目である卒業研究については、成績評価の公平性と厳正性を担保するために主査のほかに副査を置く。主査と副査は上記規程に則り、合議をもって厳格な判定を行う。

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